太郎taro

地球爆発太郎は、東京藝術大学の文化祭「藝祭」(2022年9月2日~4日開催)にて展示とパフォーマンスを目的に制作されました。

概要

この御輿は、東京藝術大学において2022年9月2日~4日まで開催された、『藝祭』(文化祭)での展示とパフォーマンスを目的に、同大学学部一年生によって制作されました。彫刻科(16)先端芸術表現科(13)管楽器科(17)音楽環境創造科(10)ピアノ科(12)の合計68名の一年生が地球爆発太郎御輿の制作参加者です。全部で御輿は4基あり、(他の3基は他科が制作)地球爆発太郎御輿はそのうちの一つ。夏季休業期間のうち、7月26日~9月1日の平日を使って制作されました。尚、御輿を制作するにあたって主に使われた素材は発泡スチロールです。

制作風景・神輿練り歩き

2022年9月2日 御輿練り歩きの様子 上野公園にて。

当日は約30名の布陣で御輿を引き連れながら上野公園を一周しました。全4基の中で最も巨大で豪勢な地球爆発太郎は、来場者を圧倒させました。太郎御輿メンバーはオリジナルの法被を着用。”特撮の大怪獣が現実に出現した”世界観を作り上げる為、特撮風のレトロな幟も掲げながら、来場者を大変楽しませる事ができました。(新型コロナウイルス対策の規定により御輿を担ぐことはできなかった為、担ぎ棒を引き、移動。)

神輿パフォーマンス

2022年9月2日 パフォーマンスの様子 上野公園噴水広場にて。

当日は御輿アピールと題し、約5分間のパフォーマンスが行われました。地球爆発太郎が地底から這い上がり、この上野の地へと現れ暴発する一連のドラマを表現するための構成を組んでいます。火山を表現した布(小道具)を使ったり、太郎を地底から呼び起こす役割の司祭役、ソロの踊り手(地球爆発太郎御輿先端科隊長/三浦星イレナ/先端芸術表現科1年)なども登場し、パフォーマンス全体のクオリティを上げました。最後には大トリである『太郎の暴発』が始動。彫刻科隊長(地球爆発太郎神輿彫刻科隊長/今里亮介/彫刻科1年)を背中に乗せた御輿の急発進・急旋回は、全御輿のパフォーマンスの中で最も歓声が上がる瞬間でした。

コンセプト

耳を澄ませ。君の足許のずっとずっと下、奥深くまで。ほら、地底から迫り上がる、奇妙な轟音が聞こえないだろうか…?岩石と泥とが混じり合う混沌を這い上がり、加速し、大地に現れたのは…地球を揺るがすほどの大怪獣。奴は叫び図太い足を踏み鳴らし、ここ上野を震撼させる。藝祭2022で、大怪獣の暴発に、刮目せよ!!』

藝祭2022公式サイトより引用

地球爆発太郎の大まかな設定は、「地底からやってきた大怪獣」です。それを表現するため、土や岩、火山を彷彿とさせるモチーフが表現されています。単に目立つためにビビットな色を使うのではなく、寧ろこのコンセプトを守るために敢えて暗い色調を選択しました。
地球爆発太郎のもたらす、「地底/爆発/火山/岩石/噴火/轟き/勇敢/情熱」等のイメージは、鑑賞者一人一人に内在する”爆発への高揚”を誘導し、勇気ある行動への着火剤となると信じてやみません。

なぜなら地球爆発太郎を制作した我々もまた、彼の凛々しい姿に背中を押されながら過酷な夏を乗り越えたからです。

地球爆発太郎御輿が、阿蘇という火山地で彼の叫びを轟かせ、コスギリゾート様や熊本県に訪れた人々を感動させることを約束します。

文書作成:東京藝術大学 先端芸術表現科1年(地球爆発太郎御輿先端科隊長)三浦星イレナ

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